村松修二、地元周年初陣Vへ「明鏡止水」/宮島

地元周年初挑戦の村松修二は「明鏡止水」を胸に刻み、心を研ぎ澄ましてレースに臨む(撮影・東和弘)

 澄み切った心で初出場V狙います! 開設64周年記念「G1宮島チャンピオンカップ」は10日に幕を開ける。SG並みの豪華メンバーに新鋭・村松修二が挑む。デビューから待ち望んだ地元周年。今、持てる力を全てぶつける。

 初の地元周年を前に、村松修二の胸中やいかに? G1での経験、今後の目標、座右の銘、同期との関係、プライベートまで、幅広く話題は及んだ。

 -あっせんが決まった時の心境は

 村松 やっと来たか…という感じです。地元周年は自分にとって、特別なレースです。今まで、広島支部の先輩方が走ってきて、どんなレースをしてきたかも知っています。

 -目標は決まっていますか

 村松 優出して優勝したい。そんな簡単に勝たせてくれるほど、甘くはないと思うけど、しっかり準備して、自分のパフォーマンスをしたいと思っています。

 -地の利もあります

 村松 1月のW優勝戦の時は、いい調整ができました。準優で不良航法を取られたのは反省でしたけど。エンジン出しに関しては、いろんな先輩方からの情報もあるし、ボート場で働いている方も、すごく声を掛けてくれます。それだけで、やる気がわいてきます。

 -18年前期にA1に上がり、今年G1を2節走りました。どう感じましたか

 村松 今、自分が持っているものは出せました。でも、ボートレースの本質というか、勝負師の本質を見た気がします。

 -駆け引き、エンジン出しなど、みんな、したたかだった

 村松 そういう感じですね。GPカッパを着ているような人たちとは、経験値の差が大きい。

 -取材していても、弱肉強食の世界と感じます

 村松 自分のメンタル、ビジョンをしっかり持っていないと、速攻で食われますね。

 -しかし、2節とも予選を突破しました。得たものもあるのでは

 村松 目標がはっきりしました。「G1を取る」。SG出場から逆算すると、記念で結果を出すことが一番です。漠然とは考えていていたけど、それが色濃くなりました。まだ、かなわないのは分かっています。でも、負い目も気負いも感じていません。

 -熱い気持ちがありながら、冷静ですね

 村松 (デビューから4年が経ち)最近はだんだんと職場にも慣れて、視野を広く、本質を捉えられるように意識しています。

 -具体的な数字の目標はありますか

 村松 勝率7点はひとつの目標ではあります。でも、毎レース、もっといいやり方があったんじゃないか? と考える時期だと思っています。

 -レーサーとして、大切なことは何だと思われますか

 村松 最近、思うのは自己分析です。調子がいい時に、なぜ、うまく物事が運んでいるのか考えます。調子がいい時は、いろんなことがポンポンといくので。また、調子が悪い時は、しっかり、ひとつひとつの作業を丁寧にしないといけないと考えたりします。

 -メンタル面も大事な要素だと

 村松 目先の目標に流されず、調子が悪い時も無駄にしないように、そういうことの積み重ねだと思っています。「明鏡止水(めいきょうしすい)」の心境を大切にしています。

 -ボートレーサーの仕事は好きですか

 村松 家では、だいたいレジャーチャンネル(ボート専門局)をつけています。レースを終えて帰った直後でもですね。ガッツリ見るというわけじゃないけど、他の人のレースを見るのも嫌いじゃないです。

 -仕事熱心

 村松 結局、勝負の世界に身を置いているのが、うれしいんだと思う。昨年、フライングを2本切って、90日休んだけど、面白くなかった。3カ月の休みなんていりません(苦笑)。

 -同期には村松選手に負けじと、真面目な選手が多いのでしょうか

 村松 114期、マジですごいですよね(笑い)。周りに恵まれていると思います。

 -同期の専用LINE(ライン)があるとか。

 村松 毎日、連絡しますね。電話だと彼氏、彼女みたいなしゃべり方になったり(笑い)。一緒に飲んだ時も仕事の話はします。

 -ダメだしもある?

 村松 間違ったことをやっていたら、注意してくれる。みんな、真面目で強いし、そういう熱い仲間たちです。自分もそこにしっかり向き合いたい。

 -切磋琢磨(せっさたくま)していますね

 村松 みんなで、上の方(SG)でレースがしたい。銀河系(85期)を超えたい。

 -ちなみに、選手を目指したキッカケは

 村松 父親にボートレース場に連れて行ってもらったことです。最初、ペアボートに乗せてもらった時は、めっちゃ怖かった。でも、慣れるもんですね(笑い)。

 -やまと学校は9回目の試験で合格

 村松 ビジョンがちゃんとしていなかったんでしょうね。113期の試験に落ちた時、本当に悔しかった。もう半年やろうと思い、両親にお願いして、114期に受かりました。

 -学生時代はサッカーに打ち込んだ

 村松 ずっと、中盤から前の攻撃的なポジションをやっていました。中学時代は中四国選抜に選ばれたこともありました。でも、うまい人の中に入ると、差を感じていましたね。

 -今でもサッカーは好き

 村松 たまにフットサルをしたり、海外サッカーをよく見ます。ネイマール(ブラジル)が好きです。ここぞ(の場面)で決める、スター性、カリスマ性がすごい。トップレベルの中でも、より洗練されたテクニックに魅了されます。メッシ(アルゼンチン)も好き。この2人のプレーは1回、生で見てみたい。

 -サッカーとボート、共通点はありますか

 村松 似ているところがあります。レースでも、いろんなことが起こるので、慌てやすい状況の中でも、柔軟に走らないと。1周1Mでも、周辺視野をしっかりとって、対応しないといけない。サッカーもボートも超一流は、そういう部分がすごいと思います。

 -最近、プライベートではまっていることは

 村松 ゴルフです。昨年は10回ぐらい行きました。スコア? 聞かないでください(苦笑)。

 -ボートに比べると、上達度はまだまだ? 

 村松 とありえず、100は切りたいですね。そして、安定して100を切れるようになりたい。

 -宿舎での過ごし方は決まっていますか

 村松 漫画を読むことが多いです。面白い物があったら、教えてください。

 -好きな食べ物は

 村松 パリパリの皿うどん。あれが昔から大好きです!近所に長崎ちゃんぽんの店があるので、食べに行きます。

 -麺を揚げているやつですね。本場の長崎には、おいしい店がたくさんありそうですね。

 村松 そうなんです。大村に行くと、すごくおいしくて、減量ができない(苦笑)。

 -普段の減量は大丈夫ですか

 村松 基本は3食とります。少ない時でも2食。トレーニングもします。家の周りを走ったり、部屋で体幹を鍛えたりします。夏に向けて、胸筋を鍛えたい(笑い)。

 -お酒は? 

 村松 好きです。ある程度、飲めます。

 -飲んだ後の締めは

 村松 お好み焼きが多いです。

 -最後に広島でお勧めの場所は

 村松 やっぱり、宮島(厳島神社)。天気がいい時はすごく気持ちイイ。後は市内の観光ですね。買い物できるところもあるので。それと宮島ボート。足を運んで、一生懸命走っている選手を応援してください。

 ◆村松修二(むらまつ・しゅうじ)1991年(平3)2月27日、広島県生まれ。114期生として、14年5月、宮島でデビュー。同年6月宮島で初勝利。15年11月丸亀で初優勝。イン井口佳典を破った強烈なまくり差しが話題を呼んだ。昨年末には、「トップルーキー」にも選出され、将来を嘱望されている。選手間でも評判の紳士&イケメン。164センチ、56キロ。血液型A。