平原康多が完全V 見せた「ラインの結束」/京王閣

京王閣G3で完全Vを果たした平原康多(右から2人目)。同3人目はプレゼンターの元WBC世界バンタム級チャンピオンの山中慎介氏

<京王閣競輪:ゴールドカップレース>◇G3◇最終日◇15日

 平原康多(35=埼玉)が通算18回目のG3優勝を、15、17年大宮以来自身3度目となる完全Vで飾った。1番車を生かしてスタートを取り、迎え入れた吉沢純平の突っ張り先行を利しての勝利。関東で1~4着独占という結果に「ラインの結束を見せられた。勝てたのはたまたま自分がその位置にいただけ」と仲間に感謝した。

 直前の日本選手権は準決で敗退したうえ、決勝では近畿4車に結束の固さを見せつけられた。「このタイミングで、しかも武田(豊樹)さんがいない中で、関東ラインで勝てたことは大きい。個の力ではどうにもならない。これからもみんなで頑張っていきたい」。来月、高松宮記念杯での巻き返しに向け、下地は固まった。なお9Rで行われたエボリューションは、サム・ウェブスター(26=ニュージーランド)が快勝した。【栗田文人】