中村雅人本領追い、人車安定6連続優出中/川口

中村雅人が機力をアップして的確に追い上げる(撮影・柴田隆二)

<川口オート:日本選手権>◇SG◇3日目◇2日

【大野義孝のオレに任せろ】

3日目は12Rでスーパーライダー戦(無事故完走で準決進出)、4~11Rで準々決勝(1~3着が準決進出)が行われる。「オレに任せろ」の大野義孝は12Rの中村雅人(37=川口)を本命に推す。機力を上積みして的確さばきで追い上げる。2日目に連勝した青山周平と鈴木宏和も侮れない存在だ。初日の選抜予選で勝利した木村武之はフライングを切り失権した。

◆12R 追い巧者として有名な中村のさばきに期待する。SG優勝は6回。15年はMVPに輝き、16年は史上5人目のグランドスラムを達成した。全国ランク1位も2度ある輝かしいキャリアの持ち主だ。

今年はSG3大会を含む優出17回で優勝は5月地元一般で1回。目下、6連続優出中(SG1回、G12回)と人車ともに安定している。

今大会も調子を徐々に上げてきている。初日12R選抜予選は4着も、2日目9R特別予選は7枠から篠原睦(1着)のスタートに乗って3番手に付けると、5周1角で2着を確保した。

2日目に向けて、朝練が良くなくてシリンダーとリングを換えて戦った。「パーツを換えて初日よりは良くはなったが、後半はタイヤが食いついている感触がない。中(イン)を回れるからレース足はいいと思う。タイヤがいいので、もう少しかかって欲しい。何なんだろうかな」と現状を分析。釈然としない様子だったが、これまでの戦歴をみても分かるように、ここから整備巧者の本領を発揮する可能性は高い。

SG日本選手権は、11年から7連続優出中だ。14年(飯塚)は優勝を飾った。今年の地元戦は13節走って、優出11回(G1、2各1回)。アドバンテージもあり、地元のエースとして負けられないところだ。

対抗はスタート力抜群な鈴木宏。2日目1番時計3秒381を計時した青山、S級1位の鈴木圭、巧腕を繰り出す金子も要注意。(8)=(3)から(4)(5)(7)で勝負。