小笹隼人は腰の不安に耐えて初の番手戦へ気合/取手

予選快勝も、苦しそうな表情を浮かべる小笹隼人(撮影・栗田文人)

<取手競輪:坂巻正巳杯・日刊スポーツ賞>◇F1◇初日◇20日

小笹隼人(29=京都)が予選快勝にも苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

単騎で4番手まくりを決めて7Rを快勝したものの、レース後は喜ぶどころか「やばかった」とガックリと階段に座り込んだ。というのも前場所後にギックリ腰になり、まともに練習できたのはほんの数日。この日はレースになるかどうか、走ってみないと分からない状態だった。

それでも「足見せ(選手紹介)で一気にアドレナリンが出て(腰を気にせず)力が出せた。昨日(19日)もマッサージを受けたし、今日(20日)もしっかりケアしていく」と目の輝きは失っていない。

準決9Rは中井太祐に任せて「デビュー以来初めて」と言う番手戦。4月和歌山以来4場所ぶりの決勝進出を目指す。