鈴木圭一郎、クランク交換の成果で優勝つかむ/浜松

鈴木圭一郎が浜松オートのG1秋のスピード王決定戦を優勝した(撮影・木村重成)

<浜松オート:秋のスピード王決定戦>◇G1◇最終日◇16日

鈴木圭一郎(24=浜松)が8周回4角でまくって先頭に立ち優勝した。大会連覇でG1は8回目、通算34回目の優勝を飾った。2着は逃げ粘った柴田健治、3着は藤波直也が入った。

「準決勝戦のVTRを見直したら、車が全然進んでない…」。優勝戦前日は、なかなか寝付けず午前4時には目が覚めた。下した決断がクランクの交換だった。「試走は手応えはありました。優勝するためにどうしたらいいか考えたら眠れなくて。目が覚めたらクランクは、換えるしかないなと思って換えました」。それが当たった。「その成果はここ(表彰式)に居られるので、出ていると思います」と笑顔でインタビューに答えた。

スタートは遅れてまさかの8番手スタート。「スタート切った時は『あぁ…』てなったんですけど。最後まであきらめずに追えたので良かったです。スタートをいこうと思ったがいけなかったんで、もう無我夢中で。優勝しか考えてませんでした。最終周回はここまでいったら行くしかないと思って、(アクセルグリップは)開けられるだけ開けていきました」それが最後の最後、粘る柴田をまくり切って大会連覇のVゴール。2月、当地のこの大会以来のG1制覇。全国ランク1位が最近はなかなかG1レースで勝ちきれなかっただけに、7カ月ぶりのG1制覇に少しだけほっとした表情を見せていた。