原田富士男が引退 V実績ある地区戦で競技人生に幕

引退を表明した原田富士男(左から4番目)。左から川上剛、乙藤智史、西山貴浩、池永太、水摩敦(撮影・中牟田康)

ボートレースの原田富士男(51=福岡)が引退を表明した。

最後のレースとなった18日の九州地区選手権(からつ)最終日6R。2コースからスタートで立ち遅れて6着に終わったが、ピットでは選手仲間から祝福の拍手を浴びた。

弟子の川上剛から花束を受け取ると、思わず笑顔を見せた。「気負いのないように、気持ちを切らさないように、と思ったけど、最後と思うと集中できていなかったかもしれない」。

88年5月に福岡一般戦でデビューして約32年。「大きなケガもなくて、本当に幸せなボートレーサー人生でした。最後に(G1で)こんなにいい選手と一緒に走れて幸せです」。先輩・後輩を問わずに慕われた人情味あふれる男は、しみじみと振り返りながら現役に別れを告げた。

◆原田富士男(はらだ・ふじお)1969年(昭44)2月17日、福岡県生まれ。62期生として、88年5月に福岡一般戦でデビュー。通算勝利は2039勝、同優勝は44回。G1優勝は01年九州地区選(大村)、02年桐生周年の2回。息子の原田才一郎、原田雄次はボートレーサー。163センチ、55キロ。血液型A。