亀井宏佳「コロナによる中止とは次元が違う」/奈良

宮城県出身の亀井宏佳が10年前の震災を振り返った(撮影・山田敏明)

<奈良競輪>◇F2◇初日◇10日

東日本大震災から10年目を迎える。多くの方が被災し、競輪開催は直後から中止になった。4月から部分的に再開したが北日本、関東、南関東地区は長い間、中止された。当時のことを地元で被災した亀井宏佳(48=宮城)が語った。

「震災の時は妻の実家にいました。尋常ではない揺れで、家が倒壊するのではないかと不安になりました。情報が遮断されていて何が起こっているのか分からなくて、最初に津波による死者のニュースが流れた時には『何が起こっているの?』という気持ちでしたね」

昨年はコロナ禍で開催中止が相次いだが「震災の時には妻のいとこが亡くなったりして、新型コロナによる中止とは次元が違いました」と振り返る。

今は規模を縮小しながらも競輪が開催されている。選手たちは走ることで、ファンに車券を買う楽しみを味わってもらえる喜びがある。そんな思いを胸に今日もバンクに立つ。