上杉嘉槻「S級特昇よりも逃げることが大事」地力アップへ雪解けシーズン待ちわびる/岸和田

地元の大雪も何のその、上杉嘉槻の逃げが風を切る(撮影・榎並義郎)

<岸和田競輪>◇F1◇初日◇21日

春を待ちわびている選手がいる。A級予選4Rは、2班ながらV候補に挙げられている119期の上杉嘉槻(23=福井)が、一本棒の状態のまま最終ホームから先行して逃げ切った。

マークした志水祐彦が「安定しているし、きれいに踏む。ダッシュ力もあるね」と感心する内容だった。

昨年7月にデビューし、チャレンジを4場所でクリア。A級1、2班戦は13場所走って優勝4回。特筆すべきは40走中、初日を含め32走、最終バックを8割先頭で通過している。「まくりだと師匠(後藤純平)に怒られるんですよ。だから今は何が何でも先行です。S級特昇よりも逃げることが大事です」。

先行するにはパワーアップが大事。ただし、今年は豪雪で、故郷の福井は野外で練習できないのが現状だ。「外だと地面の抵抗もあるし風もある。そこでガンガン練習することが地力アップにつながると思うんです」。本格的な雪解けシーズンがやってくれば、この男はもっともっと強くなる。