石川真二「最多勝の最年長記録は狙っていきたい」レジェンド先輩たちへ挑戦状/日刊ボート三賞

昨年は122勝を挙げるなど活躍が光った石川真二が敢闘賞初受賞

<日刊スポーツ制定第36回ボートレース年間三賞>

日刊スポーツ新聞社制定の「第36回日刊ボートレース三賞」の敢闘賞は、石川真二(51=福岡)が初受賞を果たした。

殊勲賞は2年連続3度目の峰竜太(36=佐賀)、技能賞に昨年末のGPを制した瓜生正義(45=福岡)、特別賞には女子初の24場制覇を達成し、年末のクイーンズクライマックスを制した田口節子(41=岡山)が3度目の受賞となった。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、表彰式典は行わない。

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石川が初の敢闘賞を受賞した。21年積み重ねた白星は122、2着が87回で2連対数は209回に及んだ。「昨年はいい仕事ができました。こんな世の中(コロナ禍)なのに仕事ができて幸せだったし、恵まれていましたね。家族の支えも大きかった。自分のやってきたことが間違いではなかったと確認できました」。感謝の思いを語る表情が印象的だった。

目標があることは励みになる。「最多勝記録を持っている大嶋一也さん(引退)や、田頭実さんが上にいるのは自分の中で刺激になるし、偉大な大先輩が上にいるとやる気が出ますよ」と前向きに話す。

まだまだ石川の挑戦は続く。「最多勝の最年長記録は狙っていきたいし、目指す人がいるのは大きい。SG、G1も出たいし、この気持ちはなくしたら駄目。現役でいる限り持ち続けます」。最多勝を目指す戦いに、終わりはない。

◆石川真二(いしかわ・しんじ)1970年(昭45)4月19日、福岡県生まれ。66期生として90年5月常滑でデビュー。90年6月蒲郡一般戦で初勝利。初優勝は93年3月蒲郡。G1優勝は1回。同期に橋本久和、芝田浩治らがいる。164センチ、54キロ。血液型B。

 

<ボートレース三賞とは>

日刊スポーツ新聞社が1986年に創設した。公営競技の三賞ではもっとも歴史があり、殊勲、敢闘、技能に特別(主に女子から選出)の4部門がある。

・殊勲賞 1節で優出した6選手にポイントを与える。17年までSG優出ポイントは8競走すべて同じだったが、18年から王者決定戦であるグランプリ優勝を100に。クラシック、オールスター、メモリアル、ダービーの4大競走Vを70にアップして集計。これらの合計点で決定する。

・敢闘賞 年間連対(1、2着)回数を争う。グレード競走、一般戦に関係なく、どのレースの連対も同じ価値とする。連対回数が同じ場合は1着回数の多い選手を優先する。

・技能賞 殊勲賞のようなポイント制ではなく、スタート力、ターン技術、ファンへのアピール度など選手の個性に着目する。

・特別賞 主に女子選手の優秀者を選出する。