横山尚則が落車の試練乗り越え、点数アップ、予選8Rは人気に応える/松山

予選8Rは復調ムードの横山尚則が寺沼拓摩をマークして有利に運ぶ(撮影・秋山正則)

<松山競輪>◇F1◇前検日◇19日

昨年の横山尚則(30=茨城)は試練の連続だった。

昨年4月の落車で5カ月、9月の復帰2場所目の落車でさらに5カ月の欠場と不運に見舞われた。だが横山は目の輝きを失うことはなかった。

「30歳の年齢でこれだけ仕事を休むなんて、めったにないこと。おかげでいろいろ考えることができた。今まで練習することしか考えていなかったけどケアのこととか、セッティングなど、いろんな人の話を聞いてじっくり研究できた」。

今期は2度の決勝進出を決め、105点まで点数アップを実現した。「長いブランクのおかげでメンタル面も強くなれたと思う。点数が上がったのも前で頑張ってくれる選手のおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。予選8Rは寺沼拓摩マークから人気に応える。