吉田拓矢が4度目G3制覇「栃茨の大切さ分かった」エースの貫禄で初経験3番手を克服/宇都宮

笑顔で優勝カップを掲げる吉田拓矢(撮影・野島成浩)

<宇都宮競輪:ワンダーランドカップ>◇G3◇最終日◇22日

吉田拓矢(27=茨城)が今年1月の立川以来、通算4度目のG3優勝を飾った。

栃茨エースの貫禄をたっぷりと見せつけた。直線は、逃げた真杉匠と番手の金子幸央の間をぐいっと伸びてVゴール。すぐに「よっしゃっ」と叫びながら右手でガッツポーズした。

「(3番手は)初めてで感性で走った。真杉と金子さんの関係性を大事にした」。親交が厚い地元勢をガードしながら、S班らしく最後は勝負に徹した。松浦悠士との並走をしのぐと、最終4角から「外では厳しい」と内を踏んだ。

今節は真杉と連係し、番手だった初日特選、準決と合わせて3勝を挙げた。「栃茨の大切さが分かった。来月は一番勝ちたい取手G3があるので頑張る」。

絆を胸に刻んだスピードスターは、またリズムを上げる。【野島成浩】