川口満宏が安堵 骨盤内の腫瘍で死を覚悟も血腫と判明/平塚

還暦レーサーを目指す川口満宏は必死で自分を鼓舞している

<平塚競輪>◇F1◇前検日◇26日

還暦レーサーを目指す川口満宏(55=東京)が苦しんでいる。

今年は3度の落車によるけがで、半年を棒に振った。極め付きは佐世保で入院した際に腫瘍まで見つかった。「骨盤内に出来ていて、ステージ4と診断された。現役続行どころか死を覚悟しました」。幸いに、専門病院で精密検査をしたところ、落車の衝撃でできた血腫であることが判明し、胸をなで下ろした。

狂った歯車は簡単には戻らない。復帰戦の9月福井でもまた落車が待っていた。「もう踏んだり蹴ったり。来期は0・1点足りなくて、S級にも上がれなかった。ここからどうモチベーションを立て直すか大変だよ」。しかし、積み重ねてきた鍛錬の貯金はまだ残っている。

東京で還暦まで走ったレーサーは、95年に引退した橘内茂夫さんが最後。競輪学校(現養成所)ができる前の選手だ。「確かに橘内さんの後は記憶にないなあ。そんな事聞いたらまた頑張ろうかな」。

A予選3Rは、荒木貴大の番手回りでチャンス十分。1着という特効薬で元気を取り戻す。