技能賞・白井英治 波瀾万丈の1年をグランプリV締め!「さらなる上を目指す」/ボート三賞

技能賞を獲得した白井英治

日刊スポーツ新聞社制定「第37回ボートレース年間三賞」4部門の受賞選手らが、あらためて喜びの声、今年に懸ける意気込みを寄せてくれた。技能賞の白井英治(46=山口)は「もっと上を」と意気込んだ。

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白井英治は技能賞初受賞を聞くと「大変、光栄です。昨年は自分を成長させることができた1年でした」と話した。

白井にとって22年は山あり谷あり、波瀾(はらん)万丈の1年だった。5月のSG宮島オールスターは優勝戦1枠も2着に終わった。8月のSG浜名湖メモリアルは痛恨の優勝戦フライング。「精神的にきつかった」と振り返った。

だがそこで白井の支えになったのが、敬愛する師匠・今村豊氏との「師匠が取ることのできなかったグランプリを取る」という約束だった。

そして12月、大村グランプリで白井が頂点に立つ日がやってきた。表彰式で今村氏と互いに黄金のヘルメットをかぶせ合い、2人でガッツポーズする姿は、見る者に大きな感動を呼んだ。年末には獲得賞金でもトップに立った。

今年23年の白井のテーマは「さらなる上を目指す」こと。このボート三賞で技能賞の上にあるのは殊勲賞。そこを目指し1走1走を全力で走る。

◆白井英治(しらい・えいじ)1976年(昭51)10月15日、山口県生まれ。80期生として97年5月下関でデビュー。初優勝は99年1月蒲郡。SG優勝3度、G1優勝は13度。同期に平田忠則、香川素子らがいる。174センチ、55キロ。血液型O。