<弥彦競輪:日刊スポーツ賞>◇F1◇最終日◇5日
121期生で、昨年5月にデビューした大川剛(24=青森)がA級決勝11Rで1着。6月の宇都宮と和歌山から、3場所連続の完全VでS級特昇を果たした。勝利者インタビューでは表情を崩しながら、「素直にうれしいです。S級で学ぶことが多いと思うし、しっかり力を出し切りたい。また、声援をよろしくお願いします」と応えた。
急がば回れを体現した。養成所時代にゴールデンキャップを獲得し、早期卒業の太田海也や中野慎詞を除き、総合2位で卒業した有望株。そして、本格デビュー後も順調に白星を重ねたが、チャレンジ3場所連続の完全Vが懸かった昨年10月京王閣決勝でつまずいた。
誘導員を早期に追い抜く失格で、およそ4カ月半も実戦から遠のいた。「失格してすぐの1カ月はやる気をなくしたが、その後は冬季移動先の伊豆でみっちり乗り込んだ。師匠の永沢剛さんや、新山響平さんたち、強い人が多くて気が抜けなかったです」。
実戦復帰を前に、「福が来るように」と、招き猫がデザインされたインナーウエアを新調した。そして、すぐにA級2班へ特昇し、その5節目でS級特昇にいたった。F1の今節は、S級選手が宿舎や控室でどんな行動をするか。特に、北日本勢の選手が作戦会議をする様子を見ては、「いろいろと勉強になります」と緊張感を味わった。
121期では、前出の太田や中野、後藤大輝らに続いて6人目のS級入り。さらなる本格化へ歩み始めた。