<川口オート:日刊スポーツ・キューポラ杯>◇G1◇最終日◇17日
佐藤摩弥(31=川口)が女子オートレーサー初のG1制覇を飾った。通算12度目、デビューから301勝目が、待ちに待ったタイトル奪取となった。
11年7月のデビューから苦労を重ねて、G1タイトルを手にした。次はいよいよSGがターゲットとなる。8月10日からの伊勢崎SGオートレースグランプリが楽しみだ。
◆とっておきメモ◆
「こちらです…」。10年9月、44年ぶりに女子オートレーサー養成が決まった31期の養成所入所式へ取材に行く機会があった。その際、近くの候補生にお手洗いの場所を聞くと、身ぶり手ぶりで教えてくれたのが当時18歳だった佐藤摩弥だった。
その後、代表質問で報道陣に応えた佐藤の澄んだ瞳と、未成年と思えない覚悟を決めた言葉が印象に残った。「私たち、女性が養成所の訓練と実戦で通用しなければ、今後の女性オートレーサー受験生にも影響が出ると責任を感じています」。
それほどの覚悟を持って養成所に入り、鍛錬して卒業。11年7月、デビュー戦は2着だった。「悔しい気持ちでいっぱいです」。自分が多く車券で投票されていることを自覚しているからこそ、出てくるストレートな言葉だった。
あれから、ちょうど12年。佐藤は、投票してくれるファンを思ったワードが出てくる選手なのが、今でも変わらない。自分の立ち位置を俯瞰(ふかん)して見られるから、強いのだ。【木村重成】