<福井競輪:共同通信社杯>◇G2◇最終日◇15日
浪速の仕事人・南修二(44=大阪)が、デビュー23年目にして初のビッグレース制覇を成し遂げた。
5車並んだ近畿ラインの3番手から直線突き抜け戴冠。今年の獲得賞金も9300万を超えて7位に上がり、初のKEIRINグランプリ(GP、12月30日・平塚)出場も見えてきた。2、3着には寺崎浩平、三谷将太が入り、人気を分け合った古性優作は失格に終わった。
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普段のレース後と何も変わらない。苦節23年目、44歳にしてのビッグ初Vにも表情は全く崩れない。そこには、いつも通りの南修二がいた。
「(3角で上がった古性優作を)待てなかったので(前に)踏ませてもらいました。追い込んだときに(寺崎浩平を)とらえられるかな、と。ゴールの瞬間ですか? レース内容を考えていました」
まさに仕事人。多くは語らない。手放しで喜ぶことも、笑みを浮かべることもない。ただただ淡々と言葉をつなぐ。15年共同通信社杯の神山雄一郎(47歳)、04年高松宮記念杯の松本整(45歳、ともに引退)らに匹敵するビッグ年長Vだが「年は関係ない。しっかりした近畿の競輪を見せられたら、と。周りの進化が早い。自分が進化しても周りも進化するので。足がないので底上げしたい」と謙虚に抱負を口にした。
山崎芳仁、武田豊樹、成田和也、渡辺一成、佐藤友和、永井清史…タイトルホルダーや五輪メダリストがズラリと並ぶ88期にあって、デビュー当時は地味な存在だった。だが、たゆまぬ努力と向上心で、1段また1段と階段を上がり、近畿の中核を担う存在にまでなった。それでも「けがとかあったが、苦労と感じたことはない。学校(現養成所)時代は弱くて(今でも)学ばせてもらっています」と最後まで“南節”を貫いた。
これで賞金7位に浮上して、初のGP出場、S級S班もはっきり見えてきた。だが「賞金を気にしても仕方がない。まだG1が2つある。ミスがないように次につなげたい」。気を引き締める方が先だった。【栗田文人】
◆南修二(みなみ・しゅうじ)1981年(昭56)9月7日、大阪府吹田市生まれ。大産大高から自転車競技を始め、競輪学校(現養成所)88期生として03年7月に奈良でデビュー(411)。今回がG2初優勝。通算1622戦329勝。通算獲得賞金は6億5353万8385円。170センチ、80キロ。血液型A。