<熊本競輪:全日本選抜>◇G1◇3日目◇22日
3日目は準決3個レースがメイン。「競輪黙示録」スペシャルの松井律は、2予で圧巻のスピードを見せた12Rの太田海也(26=岡山)に高評価を与えた。
◇ ◇ ◇
現時点で脇本雄太に“個の力”で太刀打ちできるのは、太田海也だけだろう。
まだ過去の対戦は負け続き。初日特選も最良の展開を作りながら、最後は大波にのまれた。「いつになったら脇本さんに勝てるんだろう」。ため息交じりにこうつぶやいた。
目線の先にはいつも脇本がいた。「脇本さんの背中はデカい。半周『11秒前半』のラップは僕も出せるけど、脇本さんはそれを『3個』並べられると証明した。そこが目標です」。打鐘でトップスピードに上げ、そのまま半周ごとのラップをゴールまでキープできたら無敵だ。
2予7Rは、太田の爆発的な出足に衝撃が走った。深谷知広の逃げを7番手から、いとも簡単にまくり切った。「残り1周なら自分の距離。感覚的にも良かった。バンクは軽いし、まだ自分のポテンシャルを生かせると思う」。2予では「2個」並べることができた。脇本との距離は確実に縮まっている。
昨年はG2以上で4度の決勝進出があった。ただ、ファイナルになると仕掛けが消極的になり、批判が集中した。「たくさんの意見をいただいた。その通りのことを言われると、けっこう傷つくんですよ」。こうして笑って言えるようになったのは、メンタルがだいぶ回復したのだろう。
正念場の準決12Rは百戦錬磨の猛者ぞろいだが、作戦参謀の松浦悠士は自信をみなぎらせた。「海也が力を出してくれたら、2人で勝ち上がれますよ」。ならば信じよう。(9)=(3)-全の14点。