<鳴門ボート:グランドチャンピオン>◇SG◇最終日◇28日
カクロー、あっぱれ!吉田拡郎(44=岡山)がインからトップスタートを決めて逃げ圧勝。14年7月の丸亀オーシャンカップ以来となる通算2度目のSG優勝を飾った。今回のVで賞金ランクは4位に浮上。12年ぶりとなる年末の大村グランプリ出場へ大きく前進した。2着には遠藤エミ、3着には馬場貴也が入った。
約12年ぶり2度目のSG優勝で、予選トップ通過からの王道Vは初体験。最終日は重圧がのしかかったという。「正直、苦しかったですね。考えれば考えるほど震えてくるというか…」。しかし、そこはプラス思考の持ち主。「考えないのも、もったいないな」と切り替えて優勝戦に臨んだ。
インからコンマ08のトップスタート。先マイするにあたって、1人だけ警戒したそうだ。「水面にうぬぼれてターンしたら、馬場(貴也)ちゃんにやられる。絶対に差されないターンを、と思いました」。難敵を封じると、あとは独走態勢。大勢の観衆が声援を送る中、歓喜のゴールへ駆け抜けた。「1枠だったのでうれしいのと、ほっとしているが半々ですね」。ウイニングランでは大声を出し過ぎたと苦笑いも、その表情は充実感に満ちあふれていた。
今節の相棒、37号機は直近2節でチルト3度の強伸び仕様。初日はそのままで行ったものの、思ったほどの手応えを得られず2日目以降はシフトチェンジ。ペラが開くのに手を焼きながら、5日目に出足重視の調整にしたことで優勝への流れを引き寄せた。
SG初優勝からの12年はいいこともあれば、悪いこともあり。むしろ、悪いことの方が多かったという。それでも毎年、「目標はグランプリ」と自らに言い聞かせた。今回の優勝で賞金ランクは4位に浮上。年末のグランプリ(大村)出場へ大きく前進した。「4位? 全く知りませんでした。いいですね。賞金王になる気でいきます」。目標から現実へ。吉田が今年のマネーバトルの最前線を走り続ける。