<伊勢崎オート:稲妻賞>◇G2◇最終日◇28日
12R優勝戦は湿走路で争われ、若井友和(52=川口)が5周回1~2コーナーで先頭に立って押し切り優勝。23年伊勢崎レジェンドカップ以来となるG2は2度目の制覇。通算では57度目の優勝を飾った。2着は追い上げた加賀谷建明が入って川口勢でワンツー。3着は地元の松本康が入った。
あいにくの雨が降り続く湿走路でのファイナル。ベテランらしい観察力を発揮した若井が、勝利をたぐり寄せた。今節、湿走路のレースを見て、ふと思った。
「同期の北渡瀬(充)の使っている中ほどのコースが湿走路だと利くんじゃないかなって」
若井は迷わず、そのコースを試走で走った。そして試走タイムは3秒63。試走1番時計の加賀谷建明が3秒62だったから、ほんの少ししか差のない試走2番時計。このタイムを見て「試走で前を走った丹村(飛竜)選手に離されなかったから、その時点で予測から確信に変わった」。自信を持ってレースへと臨んだ。
ただスタートは7番手…。『迷わず行けよ、行けばわかるさ』。若井が敬愛するプロレスラーの故・アントニオ猪木さんの名言「道」の一節ではないが、迷いのない若井は、己を信じて、ひた向きに自分のコースを走り続けた。1車、また1車とさばいていき5周1角では逃げた松本康の内を鋭く差して先頭に。「そこからはペースを乱さないように走った」。終始、落ち着いてレースを運び、優勝をもぎ取った。
「エンジンは2日目の雨のままいった。エンジンが良かった。優勝すると思っていなかったのでびっくりしています。スタート遅れても中のースは開くと思ってたし、迷わずそこを走った。結果、良かった」
表彰式では、地元ではない伊勢崎でもすごい歓声が起こった。「伊勢崎はいつもファンの皆さんが地元のように応援してくれてありがたい。次も伊勢崎を走る(7月2日初日)ので、その際も応援、よろしくお願いします。これからもファンの皆さんに(車券で)貢献できるように頑張ります」と感謝した。
表彰式の最後。「みなさん、ではいきますよ、1、2、3、ダー!」。アントニオ猪木さんの現役時代の決めぜりふで締め、再び大歓声を受けた。「モエルトウコン」の車名通り、強い気持ちを持ち続けた若井が、湿走路巧者ぞろいの稲妻賞でしっかりと結果を残した。