【ボートレース】多田有佑は、さくらんぼのように甘く米沢牛のように美味いレースを/戸田G2

練習に向かう多田有佑(撮影・柴田隆二)

<戸田ボート:全国ボートレース甲子園>◇G2◇3日目◇9日

寡黙、控えめ、奥ゆかしい。東北のイメージを地で行く多田有佑が、奮闘している。

山形県代表として皆勤出場。「(出場は)うれしくはないです…。でも勉強になります」。年に1度の超強豪との対戦。つい本音をのぞかせつつ、4走中、4&5枠から2着2本と粘り強く立ち回っている。

友人に誘われるがまま、ボートレーサー試験に挑戦。一発合格した。「東北枠があったんですよ、たぶん」と少し表情を緩めた。石野貴之とは登録番号1番違い。今節出場の吉田拡郎とも同期の間柄だ。

地元の良さに、やや沈黙。「夏は暑いし冬は寒いし…。ありきたりですけど…自然」。趣味は「山に釣りに行ってましたけど、最近は熊が怖くて」という純朴さ。どこか親近感も湧く。

G2初の予選突破へ、まだ道は残る。「回った後は好きな感じ。ピット離れは不安定ですけど…」と慎重さを保つ。それでもオープニングセレモニーでは、いつもより声を張った。「高配当を出せるように頑張ります」。さくらんぼのように甘く、米沢牛のように美味いレースを-。自己ベストの快走へ、自ら錦を飾る。