<益春菜のますますオートレース>
川口G1日刊スポーツキューポラ杯といえば、真夏の戦いですね。夏のレースはとにかく外回りが滑ります。昼間のレースはずっと滑っている感覚といっていいほど。前逃げが必勝パターンではあるけれど、ナイター開催なので日が沈んだ後半のレースではだいぶ滑りが軽減されて、追う方は断然良くなります。前が逃げたり、後ろが追えたり、予想は難しく「荒れる夏の川口」は面白さもあると思います。
それでも内を走る選手が有利であると考えると、小林瑞季選手は何かをやってくれるかもしれません。限界まで攻められる選手なので、自分の力以上のものを発揮することがあるんです。その半面、ケガも多いですが…。デビュー戦では私の前のレースで、試走落車しました。練習中にもフェンスにぶつかったり、怖いもの知らずの選手。元ムエタイのプロ選手なだけあって、人一倍気持ちが強いスタイルも変わっていないでしょうし、近況では6月のG2川口記念で優勝戦に乗って3着。調子が良ければ追い足もあるので、キューポラ杯では面白い存在になるかもしれません。
あとはベテランの若井友和選手。粘りの内側走りで切り開いていく、その技術は卓越したものがあります。私はとにかく夏に活躍した記憶がない、というほど苦手だったので、若井選手の走りは今でも印象に残っています。というのも、私は外を走るタイプ。スタートで抜け出しても外に振ると滑るので、10ハンデの選手をうまくかわせず、よく苦戦していました。
私にとってキューポラ杯は特に何かが起こる開催でした。15年は準々決勝戦2着も、前日の予選8着が響いて敗退。16年は準決勝戦で反則して失格し、3連単42万円車券で大荒れに。17年は準々決勝戦の日にレース場で火災が起こり中止…。最後まで優勝戦とは縁がありませんでした。何かが起こる夏のキューポラ杯。今年も目が離せません。(元オートレース選手)