<平塚競輪>◇F2◇前検日◇27日
予3Rに出走するルーキー勝沼遼(27=東京)は異色の経歴を持つ。
元々は野球少年で、中学までは軟式野球部で活躍。その頃に愛読していた野球漫画「ドカベン」に影響を受け、そのモデルとなった新潟明訓高校へ入学。親元を離れて、純粋に甲子園を目指す日々を送った。その後は慶大に入学して神宮を目指したが不合格に。1浪の末に立大に合格したが、野球部ではなくラグビー部に入部して、「父がずっとラグビーをしていた影響です。大学から始めることにした」。入部当時の立大関東対抗戦グループ2部だったが、勝沼が3年時に1部へ昇格。4年のときはプロップ(PR=背番号1)のレギュラーを張るまでに成長した。
卒業後は、あいおいニッセイ同和損保に就職。一流企業の社員としてネクタイ、スーツに身を包んだが、「会社員ではなく、スポーツを生業にできないものか…そう考えるようになりました」。わずか半年で辞表を提出し、日大・自転車部出身である父の友人を介して競輪の道を決断。競輪選手養成所には2度目の受験で合格した。
本デビューとなった前回の弥彦F2では初日に初勝利を挙げ、決勝3着と結果を残した。初めて手にした賞金で、「父母と一緒に和食の店へ行き、ゴハンをごちそうしました」。オールドルーキーは、地道に力を蓄えている。