【ボートレース】経験値の差でG1初制覇、宮之原輝紀が目指すものはもっと上にある/若松PG1

優勝した宮之原輝紀は観客席の知人に向かってガッツポーズ(撮影・西尾就之)

<若松ボート:ヤングダービー>◇P・G1◇最終日日◇27日

宮之原輝紀(28=東京)にとって、これ以上ない理想の展開だった。3カドの竹下と内2艇が競り合い、1MはガラッとVロードが開けた。冷静に差してバックで先頭に立つと、道中で後続を振り切った。ただ、念願の初タイトルにも「展開が向きすぎて。自力で勝てていないので」と笑顔は一切なかった。

「世代限定のG1なので。周年を勝ってタイトルホルダーと言われたい。1枠で勝ってこそ意味があると思うし、そこに乗れるよう、もっと努力していきたい」と話した。

舟足は予選から上位機とは明らかな差があった。それは終盤になっても縮まらず。「展示タイムも1人だけ悪かったし、そこは分かっていたことだけど。調整も含めてもっと地力をつけないと、と思っている」。本人の口から浮かれた言葉は一切なし。ただ、仕上げ切れずとも世代トップクラスのテクニックでつかんだ栄冠には違いない。

優勝賞金1300万円を加算し、賞金ランクは17位に浮上。初のグランプリ出場にも近づいた。「チャレンジカップには出たいと思っていた。次が平和島の周年。そこで勝利したい」。今節は、ハイレベルなSG、G1を経験してきたプライドと意地を十二分に見せた。勝ってかぶとの緒を締める。宮之原が目指すべきものは、まだまだ上にある。

◆宮之原輝紀(みやのはら・こうき)1997年(平9)11月26日、東京都生まれ。118期生として16年5月平和島でデビュー。同年7月戸田で初勝利、18年6月江戸川で初優勝。通算優勝は29度。G1は8度目の優出で初優勝となった。同期は栗城匠、新開航、板橋侑我ら。161センチ、55キロ。血液型O。