国際親善試合キリンチャレンジ杯コロンビア戦(22日、日産ス)ボリビア戦(26日、ノエスタ)に臨む日本代表メンバーが14日、東京・本郷のJFAハウスで発表された。

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国内組が多いのは、海外組の中には6月南米選手権時にクラブの理解が得られず、招集できない選手が出ることを想定したのかもしれないな。FW2人はともに初招集、DF陣は若返ったが、MF勢の復帰組は香川、宇佐美、山口らハリルホジッチ元監督時の選手ばかりだ。「平成最後の在庫セール」? テーマが見えてこない。

選手選考の基準も明確じゃない。香川はクラブでプレーできるようになって、招集された。一方で柴崎は相変わらずヘタフェで出番が少ないのに、呼ばれ続けている。アジア杯の反省は得点力不足だったから、守備ラインをいじる必要はないよね。整合性がないところに、まだ人材を探している段階であるという苦しさが表れている。

堂安、南野、中島が攻撃の核であることしか、伝わってこない。まるでつくる料理を決めずに、材料だけ集めたみたいだ。

今回の2試合は南米選手権への準備の一環だ。今回のメンバーが基盤となって本番に向かうべきだろう。せっかく南米2カ国が来るのに「お試しメンバー」では意味がない。いっそ「南米選手権へのサバイバル」と明言した方が、選手もアピールしやすいはずだ。(日刊スポーツ評論家)


<代表メンバー一覧>

【GK】

東口順昭(G大阪)

シュミット・ダニエル(仙台)

中村航輔(柏)

【DF】

西大伍(神戸)

佐々木翔(広島)

昌子源(トゥールーズ)

室屋成(東京)

三浦弦太(G大阪)

安西幸輝(鹿島)

畠中槙之輔(横浜)

冨安健洋(シントトロイデン)

【MF】

乾貴士(アラベス)

香川真司(ベシクタシュ)

山口蛍(神戸)

小林祐希(ヘーレンフェイン)

宇佐美貴史(デュッセルドルフ)

柴崎岳(ヘタフェ)

中島翔哉(アルドハイル)

南野拓実(ザルツブルク)

守田英正(川崎F)

堂安律(フローニンゲン)

【FW】

鈴木武蔵(札幌)

鎌田大地(シントトロイデン)