<男子サッカー・アジア大会:日本2-1サウジアラビア>◇準々決勝◇27日◇パカンサリ競技場◇ボゴール・インドネシア
東京五輪世代のU-21(21歳以下)日本代表は同サウジアラビア代表に競り勝った。A代表と兼任する森保一監督(50)の兼任監督として最初の国際大会は、指揮官自らが「アジアの大会でのノルマ」と課すベスト4に進出した。
GK小島享介(早大)がけがから戻り、DF大南拓磨(磐田)、立田悠悟(清水)、板倉滉(仙台)の3バックにMF長沼洋一(岐阜)とDF杉岡大暉(湘南)が両サイド。MF松本泰志(広島)と渡辺皓太(東京V)と2ボランチを組み、前線はFW旗手怜央(順大)とMF岩崎悠人(京都)の2シャドーにFW前田大然(松本)の1トップで臨んだ。
序盤から前田、岩崎らが前線から連動してプレスをかけ、相手の武器であるロングフィードを機能不全にしてペースをつかむ。複数回のチャンスを作った中で前半31分に岩崎が鮮やかな右足ミドルシュートを左上に決めて幸先よく先制した。
先制したのもつかの間、サウジアラビアの反撃をくらう。同39分にカウンターを受け、左クロスをDFユーシフに左足ダイレクトで合わせられた。低く鋭いシュートをGK小島享介(早大)が一度は止めるも、はじいたボールがDF立田悠悟(清水)に当たってそのままゴールに吸い込まれ、同点に。1-1で前半を折り返した。
後半はサウジアラビアも攻勢を強めて攻守が入れ替わる展開に。日本の最初のチャンスは13分、ロングパスに相手GKの飛び出しが中途半端になったところを旗手が突いた。先にボールにさわったが、わずかにに右へそれて好機を生かせず。旗手は天を仰いで悔しがった。
つばぜり合いの試合にけりをつけたのは岩崎。後半28分、左サイドを突破した前田の低く速いクロスを右足でミートし、鋭くゴール左上へ。先制点、そして決勝点という大車輪の活躍で、何度もガッツポーズを作った。終盤の相手の攻勢もDF板倉らが体を投げ出してシュートを止めるなど粘り強く戦い、競り勝った。
価値ある勝利だ。この世代のサウジアラビアには、16年10月のU-19アジア選手権決勝でPK戦の末に競り勝ったが、内容は押される展開だった。アジア大会でしっかり勝ったことに意義がある。次戦は29日、UAEと北朝鮮の勝者と対戦する。
2得点の岩崎は「チームとして2得点とれた。自分は合わせるだけだった。前の試合で、前の3人が得点できなかった。今日は取ると思っていた」と執念のゴールを振り返った。
森保監督は「厳しい戦いでタフに粘り強く戦ってくれた。2得点は非常にいいこと。選手の成長と修正ができたこと。相手の猛攻をしのいだことは大きい。次の1戦に最大の準備をする」と手応えを感じた様子だった。