U21日本、OA起用の韓国に善戦も延長で力尽きる

延長前半、韓国に先制点を許したU-21日本(撮影・清水貴仁)

<男子サッカー・アジア大会:日本1-2韓国>◇決勝◇1日◇パカンサリ競技場◇インドネシア・チビノン

東京五輪世代のU-21(21歳以下)日本代表が、決勝でA代表の主力をオーバーエージに起用したU-23韓国代表と対戦した。延長の末に競り負け、銀メダルとなった。

日本はU-23UAE代表との準決勝でFW前田大然(松本)が足首を負傷。さらに、この日は2列目のレギュラーだったMF旗手怜央(順大)が体調を崩して欠場を余儀なくされ、前線でメンバー変更を強いられた。1トップにはFW上田綺世(法大)が入り、旗手に替わってMF三好康児(札幌)が先発した。

韓国の大応援団が訪れてアウェーの雰囲気で迎えた試合は、前半から攻め込まれる展開が続いた。それでも前半28分には日本のMF三好が右サイドを切り込み、シュート。相手GKに防がれたが、見せ場を作った。G大阪でプレーするFW黄義助(ファン・ウィジョ)らに決定機を作られながらも、GK小島亨介(早大)らを中心にしぶとく守った。

後半も一進一退の攻防が続き、足が止まり始めた韓国に対し、日本がチャンスを作る場面も増えた。しかし、両チームともに得点には至らず、0-0で延長戦に突入した。

延長に入ると前半開始14秒、いきなり日本のミスからボールを奪った韓国はトットナムのFW孫興民がシュート。ゴール右へと外したが、ヒヤリとするシーンだった。勢いづいた韓国は同3分、途中出場のFW李承佑がペナルティーエリア内で左足を振り抜き、値千金の先制点を奪った。さらに同11分、FW黄喜燦がセットプレーから頭で追加点を奪い、試合を決定づけた。

それでも日本は延長後半10分、右CKをFW上田綺世(法大)が頭で合わせて1-2。最後まで粘りを見せたが、あと1点が遠かった。