左肩を大きく動かすことはなかったものの、壇上では強烈な左足シュートも披露。「これから本格的なリハビリが始まります」と報告した。ブンデスリーガは8月18~20日に新シーズンが開幕し、W杯切符がかかる最終予選へと続く。「来季(開幕)は問題ないし、代表戦まで時間もある。ゆっくり、きっちりリハビリしていく」と力を込めた。

 キャリア初の脱臼だっただけに、肩の治療には慎重を期した。負担をかけないため肩に響くランニングは控え、ジムでバイクをこいで復帰への意欲を蓄えた。一方、香川不在の代表は13日イラク戦で1-1の引き分け止まり。次の相手オーストラリアはコンフェデ杯の1次リーグで2分け1敗に終わったものの、前回W杯王者のドイツや南米覇者チリに善戦しており、香川をはじめとする負傷組への復帰待望論が高まっている。

 その中で「ホームで勝って決めたい」と宣言。「そのために覚悟を持って準備し、自分たちの試合に集中して最高の結果を手にしたい」と続けた。同席した元日本代表FW中山雅史からも「真司が決めて勝つでしょう」と期待され、うなずいた香川。6大会連続のW杯へ、徐々にリハビリ強度を高めていく。【木下淳】