サッカー日本代表が17日、愛知・豊田市内で国際親善試合キルギス戦(20日、豊田スタジアム)へ向けた調整を行い、DF槙野智章(31)が必勝を誓った。

16日の親善試合ベネズエラ戦から一夜明け、先発組がランニングなどでリカバリーを行う中、試合に出場しなかった槙野ら10人はパス回しやシュート練習などで約1時間半、汗を流した。

ベネズエラ戦ではキャプテンのDF吉田麻也(30)と20歳の新星、冨安健洋がセンターバックでコンビを組み、南米の強豪相手にPKでの1失点に抑えた。1月のアジア杯を控え、チーム全体にポジション争いの雰囲気は漂っており、槙野自身も森保ジャパン初陣となった9月のコスタリカ戦、続く10月のパナマ戦は先発フル出場を果たすも、同月のウルグアイ戦、そしてベネズエラ戦では出番なし。冨安は同試合で右膝を打撲してこの日は宿舎での別メニュー調整となるなど、代表3戦ぶりの出場の可能性は高まっている。

槙野は「出る、出ないに限らずしっかり準備するのがプロ。今日トレーニングしていたメンバーがしっかり準備するのは当たり前。大会では累積警告で出場停止などもあるし、総力戦だと思っている」と準備は万端だ。

チームはこの日午前に大分から飛行機で愛知入り。大分では試合開始前にチームバスが交通渋滞に巻き込まれるアクシデントにも見舞われた。槙野も自身のツイッターで「これから代表戦。だが、大渋滞でスタジアム入り出来ていない。皆さんの力が必要です。バスを通してください。すいません…お願いします ! 」と付近のドライバーらに訴え、警察の先導を受けてなんとか試合開始約40分前に会場入りしたが、到着予定時刻は約50分過ぎていた。

槙野はあらためてチームバスに道を譲った方々に感謝し「スタジアムを目指していたサポーターのみなさんへは心苦しさもあった。キックオフに間に合わなかった人もいると聞いている。大分のみなさんに申し訳ない気持ちです」と話した。