国際親善試合コロンビア戦(22日、日産ス)ボリビア戦(26日、ノエスタ)に臨む日本代表の国内合宿が18日、横浜市内でスタートし、森保ジャパン初招集のMF香川真司(30=トルコ1部ベシクタシュ)が初日から参加した。

昨夏のW杯(ワールドカップ)ロシア大会に「集大成」の決意で挑んだが、代表から離れていた約9カ月の間に日の丸への思いが再燃。22年W杯カタール大会を目指す考えを、ロシア以来の復帰を機に明確に宣言した。

森保ジャパン初招集でも全く違和感なかった。10代から「日常」だった代表の練習場に、30歳になった香川が帰ってきた。MF乾に続く2番手でピッチに姿を見せ、森保監督と談笑。初対面の選手と自然にボール回しを行い、やはりチーム1番だった見学客からの歓声には手を上げて応えた。

合流は自然だったが、気持ちは違った。取材対応で「新たなスタート」「一から」「新鮮」と再出発への思いがあふれた。16強入りした昨夏W杯は「集大成」と繰り返し、敗れたベルギー戦の翌日には海外組の招集免除=クラブ優先で個を高める強化策も提言した。

実際に代表から離れ「(新体制初戦の昨年)9月は久々に日本へ戻らず、ゆっくり休めた」。ところが「10月、11月と次第に、もどかしい気持ちが出てきた」という。ドルトムントで冷遇されたこともあり「余計に早く、こういう場(代表)で戦いたい、競争したい気持ちが芽生えた」。その中で次の目標が定まった。「新たな戦い…次のカタールに向けて、という目で挑みたい。そのスタート」と代表復帰初日を意味づけた。3度目のW杯へ、過去2大会ともレギュラーだった男が定位置争いから再出発する。現代表に対し「今まで積み上げてきたものがある。結果を残した選手はリスペクトされるべき」と、自身の不在時に台頭したMF南野らを尊重。「長谷部さんや(本田)圭佑君が抜けて、新たなチームになった」中で「また一から結果を残していく」が、今の覚悟。約9カ月ぶり代表で正式に表明した。【木下淳】