東京オリンピック(五輪)に向かうU-22日本代表MF堂安律(21=PSV)が、チームの前で“優勝宣言”した。

3日目を迎えた同代表の広島合宿は13日、初めて全選手そろっての練習となった。前日に広島入りした堂安は、同日夕食の席でチームメートに「本気で(五輪の)優勝を狙っている」と熱い気持ちを伝えたという。「その気持ちは常に伝えていかなくちゃいけないと思う。そういう取り組みから変えていきたい」と豊富な経験でチームを引っ張る覚悟だ。

時とともに気持ちも変化している。「1年前くらいはA代表のことで精いっぱいで『五輪は正直、現実的に考えられないです』とメディアでも伝えたけど、ここまで来るとこみ上げてくるものがある」と堂安。開幕まで8カ月を切った今、森保監督とも密にコミュニケーションを取った上で、強い気持ちでU-22代表に参加している。

16年リオデジャネイロ五輪でブラジル代表FWネイマールが母国を優勝に導いたことを例に、「日本でやる特別なもの。『優勝すれば僕たちは日本のヒーローになれるんだ』ということをみんなが感じて、トレーニングしなくちゃいけない」と言い聞かせた。【杉山理紗】