日本サッカー協会は25日、米国で行う国際親善大会「シービリーブス杯」に臨む、なでしこジャパン23人を発表した。DF熊谷やFW岩渕らが順当に選出。来月6日から19年のワールドカップ(W杯)王者の米国をはじめ、イングランド、スペインの強豪3カ国と総当たりで対戦する。

鬼門の地での苦手意識を克服し、五輪へ弾みをつける。高倉体制では5年連続の米国遠征で、ここ4年は計10戦で1勝3分6敗と大きく負け越している。

例年3~7月というシーズン開幕前後での遠征で、指揮官も「毎年ここ(の時期)で行ってもフィットしていない場合が多かった」と振り返るが、今年は違う。

選出選手の多くが参加した今月中旬の国内合宿では「例年よりいいペースで仕上げてきてくれている」と手応えを感じ「今年はかなりいいゲームができるんじゃないか」と期待を込めた。

東京五輪の選手枠はW杯などよりも5人少ない18人で「今回のメンバーが核になる。どの選手が必要かを見極めていく大会になる」。猛威をふるっている新型コロナウイルスについては「全員で自己管理をしっかりしていきながら、早く収束してくれることを願っています」と話すにとどめた。

協会関係者によると、今後予定する親善試合等を含め、現時点で開催中止などの検討は行われていないという。