日本協会はコートジボワール戦から一夜明けた14日、日本代表がメキシコ代表と11月17日に、オーストリアで国際親善試合を実施すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で実施。今回同様、欧州組での編成が濃厚で、11月の活動期間に欧州でもう1試合を組む方向で調整中。オンラインで取材に応じた日本協会の田嶋幸三会長は「1試合でもできればありがたいと思っている」と話した。

コロナ対策で日本入国時に求められる待機措置の影響により日本開催が難しい中、10月の2試合に続き、早くも11月の1試合を発表。日本協会は感染防止などの多くのハードルをクリアした上で、欧州での2カ月連続となる代表合宿と、アフリカに続き、強豪との一戦を迅速にセットした。

ワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア2次予選、さらに最終予選へ、ライバル国に差をつける。準優勝に終わった昨年初めのアジア杯のベスト8で10月に国際Aマッチを戦ったのは、優勝国カタールとUAE、イランが1試合。韓国はU-23チームと強化試合を行ったものの、オーストラリア、中国、ベトナムとともにゼロ。そんな中、森保監督は「アウェーでコンディションのいい相手と戦え、勝つという自信を得られ、大きな経験ができた」とうなずいた。このまま11月まで欧州に滞在して視察する計画もあったが、指揮官も帰国の途につく。「自主待機はもちろんすることになる。日本のルールにそって行動したい」。それでも、W杯予選に東京オリンピック(五輪)と大一番続きの21年を前に、頭を休めることはない。【浜本卓也】