サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」で、大ケガから復帰したDF土光真代(25=日テレ東京V)が12日、取材に応じた。

土光は昨年8月に右膝の前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷して、全治約8カ月と診断されていた。

長いリハビリを経て、8日のWEリーグプレシーズンマッチ千葉戦で実戦復帰したばかり。これまで大きなケガをしたことがなく、手術も初めてだったといい、「(術後は)歩くところから始まって、自分の膝じゃないみたいで、これ本当に大丈夫?という感じだった」と振り返った。

所属の日テレ東京Vには、同じケガからの復活を遂げた先輩がたくさんいたという。「絶対に大丈夫だ」と温かい言葉をもらったといい、「そのときのことを考えたら、今ここにいられることが幸せ。できるサッカーを思い切りかみしめたい」と話した。

ケガをしたときは「五輪なんて考えてもいなかった」というが、リハビリを経て気持ちに変化も生まれた。「(五輪までの)期間が近くなったのはあるけど、ケガをする前に五輪を目指していたときより、もっと気持ちが強くなった。支えてくれた方に恩返しをするためにも、絶対にメンバーに入りたい」と誓った。

同じくケガから復帰したGK平尾知佳(24=新潟)、FW小林里歌子(23=日テレ東京V)も取材に応じた。

平尾は昨年10月に左膝を負傷し、12月に復帰するも、今年3月には腰を骨折。ようやく代表活動に復帰して「1年2カ月代表から離れていて、どう自分が変わったか見せられる機会。アピールするのはもちろんだけど、チーム競技なので、チームのために何ができるか考えてプレーしたい」と意気込んだ。

小林はチームの今季始動後、筋肉系のケガにより離脱していた。「特別何かをするよりは、いつも意識している裏の抜けだし、常に体をゴールに向けること、駆け引きのところを出したい。前の選手なので、ゴールやチャンスメークにはよりこだわりたい」と話し、合宿のテーマを「アピール」と掲げた。

合宿は17日まで、福島県内で行われる。