日本代表の森保一監督(52)がワールドカップ(W杯)アジア最終予選・オーストラリア戦を控えた11日、埼玉スタジアムで公式会見に臨んだ。

既に2敗を喫し、W杯出場には背水の陣になっている状況下でも、終始、冷静さを保った。「我々ができることは、勝つ確率を上げられる準備をすること。我々の選手たちの力を考えれば、日本代表の力を考えれば、できる準備を怠らず、しっかりやっていけば、勝つ確率は限りなく上げられる」と自信を見せた。森保監督の一問一答は以下の通り。

 

-後半動きが落ちたとき、自分たちのやり方を捨てるやり方もある。最後まで貫くやり方もある。どちらか。

森保監督 どちらも状況によってやらなければいけないことかなと思っています。我々がやりたいことと、その時できることのギャップがあるかもしれない。それはこれまでの戦いでも出てきていたところ。現実に今できることをしっかりやることを、試合に臨むにあたっても準備することと、試合中でも流れを読みながら、自分たちが今、主導権を握って前に出て行けるのか、あるいは、相手に主導権があって、受けながら自分たちの流れに戻すのか。試合の流れを読みながら賢く戦わなければいけないと思います。流れの中で最適な判断をして、意思統一しながら戦うことをしなくてはいけない。

-自分たちがW杯あきらめなければ獲得できる力を持っていると。そういう力があるのに難しい成績の原因は

森保監督 サッカーも含めて、勝負事に絶対はないということが言えるかなと思っています。我々ができることは、勝つ確率を上げられる準備をすることと思っている。我々の選手たちの力を考えれば、日本代表の力を考えれば、できる準備を怠らず、しっかりやっていけば、勝つ確率は限りなく上げられると思っています。

-選手がそれを信じるためには、どういうアプローチをしているのか。

森保監督 選手たちには「結果は出せなかったところもあるけど、みんなには力はある」ということは、私自身は、まったく、変わりはないし、選手たちへの信頼も変わっていない。そこは、選手たちには常に「自信を持ちながら戦っていける。自分たち次第で結果を、勝利をつかみ取れる」と話しています。ただ、気持ち、言葉だけで伝えても過去の結果を持って、結果が出なければ疑念が出るところはあるかもしれないが、そこは毎回、試合の振り返りはやっています。自分たちが勝っても負けても「できたこと」「できなかったこと」「改善しなければいけないこと」、できたことはチャレンジしていこうと、選手に伝えてますし、データ的なところも伝えること、伝えないこともあるが、選手達には伝えてます。試合に向けても、毎回、対戦相手が変わるので。その中で我々が戦うベースと対戦相手の強みを消し、弱みをつく部分では、与えられた時間の中では確認してやっている。