なでしこ大儀見10番継承1号、澤さんの前で希望弾

前半終了間際、ゴールを決めガッツポーズするFW大儀見(撮影・田崎高広)

<リオデジャネイロ五輪女子アジア最終予選:日本1-3オーストラリア>◇2月29日◇金鳥スタ

 なでしこジャパンFW大儀見が背番号10での初得点を挙げた。2点を追う前半ロスタイム。ペナルティーエリア内でMF阪口のシュートに反応した。体勢を崩されながらも、左足つま先でゴールへ運んだ。結果的には空砲となり「もう2、3点取れる選手にならないといけない」と唇をかんだ。

 昨年末に引退した澤穂希さんから、背番号10を引き継いだ。試合前時点で気温6度と冷え込む中でも、半袖でピッチに立った。「緊張感を持って入った。なかなか思い通りにいかないこともあって、背番号のことは途中で忘れていました」。それでも前任者の澤さんがテレビ解説で見守る中、日本に希望を与える1発だ。

 中1日での韓国戦へ、諦めるにはまだ早い。「意識次第でどうにでもできる。(日本が)持っているものは、どの相手よりも上回っているんだから」。底力を出すのはこれからだ。