日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(64)が頭を悩ませている。27日、東京・JFAハウスでスタッフ会議を行い、10月のW杯アジア最終予選イラク戦(6日、埼玉)とオーストラリア戦(11日、メルボルン)に向けた代表メンバー絞り込みを行った。だが主力の海外組が軒並み、所属クラブで控えの現状に頭を抱えた。メンバーは明日29日に発表される。
悩みは深い。ハリルホジッチ監督が信頼を寄せる海外組の主力は、ほとんどが所属クラブでベンチ暮らし。会議前に直近の試合をチェックしながら「出ていない、出ていない、出ていない…」と、呪文のように繰り返していたという。
本田(ACミラン)岡崎(レスター)香川(ドルトムント)は、週末のリーグ戦でまたも出番なし。最終ラインの長友(インテルミラノ)吉田(サウサンプトン)も同じ。いずれも不動の存在。10月も招集確実だが、これだけプレーしていないと、これまで通り招集=先発起用とはいかなくなる。3時間半にわたった会議中、指揮官は「ドラマチック(劇的)なことが起きている。もっと危機感を持たないと」と引き締めた。
さらに「これまでとマネジメントを変えなければ」という議論もなされたという。時差と長距離移動がある海外組は合流後、体調管理に主眼を置く調整で試合に臨んでいた。しかし、この状況では試合勘とゲーム体力に不安が残る。短い準備期間の中、体に負荷をかけ、闘うことのできる状態に代表活動中に仕上げる必要に迫られる。
一方で、実力上位で実績も経験もある海外組の主力を、試合に出ているからという理由だけで、簡単に国内組に置き換えるわけにもいかない。最終予選はまさかの黒星発進で現在B組3位。前半戦最大のヤマ場とされるオーストラリア戦も含めた10月2試合の結果は、指揮官の去就も左右する。メンバー選考の最後の数人が決まらず、持ち帰ったというハリルホジッチ監督は、明日29日の発表後も頭を悩ませることになる。【八反誠】