なでしこ熊本での復興試合一夜明け 上野「感謝を」

前日のコスタリカ戦で出場時間の短かった選手主体で練習を行った、なでしこジャパン

 女子日本代表「なでしこジャパン」は10日、合宿中の熊本市内で約1時間30分、練習を行った。前日9日の国際親善試合コスタリカ戦の先発メンバーは、疲労などを考慮して大部分がホテルでの調整となり不参加。コスタリカ戦で途中出場し、代表初得点を挙げたFW籾木結花(21)や、代表デビューを果たし、アシストも決めたFW上野真実(20)らが、小雨の降る中で汗を流した。

 9日が自身の誕生日でもあった籾木、地元熊本市出身の上野は、ともに100通にも及ぶお祝いメッセージが届いたと打ち明けた。籾木は「全部返信できていないので、これから頑張ります」と、うれしい悲鳴。プレゼントの希望を問われると「時間がほしい」と、笑って答えた。上野は「いろんな方に連絡をいただき『ありがとう』というメッセージも多かった。でも、こうして代表でプレーできたし、感謝を忘れないようにしたい」と、昨年4月の熊本地震からの地元の復興へと、あらためて思いをはせていた。

 ともに現在の高倉監督体制で初招集され、目標は20年東京五輪での代表入りだという。籾木は「U-19、U-20の2年間(当時は世代別代表監督だった)高倉監督のもとでプレーしたことが、今のなでしこでやる上で生きている」と、分析した。上野は「代表に残りたい。得るものも多くあるし、いろんなことを少しでも吸収できたら」と、メンバー定着に意欲を見せていた。

 また、明日11日の合宿最終日を前に、この日でMF阪口夢穂、長谷川唯、FW田中美南、横山久美の4選手が、チーム事情のため離脱することが発表された。