W杯組み合わせ日本の100%突破組があった!

W杯第1、第2ポット

 18年W杯ロシア大会の出場国32チームが15日に出そろい、12月1日にモスクワで行われる組み合わせ抽選の各出場チームのポット(P)分けも決定した。日刊スポーツでは、抽選を前に一足早くシミュレーションを実施。最も下位の第4Pに入る日本が1次リーグを突破するための「天国組」をデータに基づいて探った。

 

 ハリルジャパンの運命が決まる組み合わせ抽選が、2週間後に迫った。今大会の抽選は、FIFAランキングの高い順に第1Pから入る。出場国が多い欧州は、各組最大2チームが入り、その他の大陸は同1チームが入る。データを駆使したところ、日本が3戦全勝で1次リーグ突破する可能性「100%」の組み合わせが存在した。

 日本は98年フランス大会から5度、W杯に出場し、2度決勝トーナメント(T)に進出した。突破した2大会での共通点は、同じ組に欧州2チーム、アフリカ1チームが入る組み合わせ。02年日韓大会はベルギーとロシア(欧州)にチュニジア(アフリカ)の3チーム。2勝1分けで突破した。10年南アフリカ大会では、オランダとデンマーク(欧州)にカメルーン(アフリカ)で2勝1敗で2度目の決勝T進出を決めた。

 まず、日本と対戦する可能性がある組み合わせは全部で326通りある。その中で過去、決勝Tに進出した欧州2チーム、アフリカ1チームの「天国組」は72通りあり、その確率は約22%になる。

 次に、対戦国を選出する。第1PはFIFAランキングが日本より下位のロシアで決まり、と思われるが、W杯開催国は10年の南アフリカ以外決勝Tに進出していることを考えれば、避けたい。ここで推すのは「ポーランド」。日本は国際Aマッチでの対戦成績は2戦全勝。5得点0失点と相性がいい。世界最高峰のFWレバンドフスキもいるが、これはあくまでデータに基づいた選出のため、ポーランドに決定する。第2Pは「スイス」で決まり。1試合だけだが、07年に4-3と競り勝っている。第3Pは「エジプト」に2戦全勝、「チュニジア」の4戦全勝と勝率100%が2チームある。

 日本が3戦全勝で決勝Tに進出する「超天国組」は第1Pポーランド、第2Pスイス、第3Pはエジプトかチュニジアの2通りとなる。歴史は繰り返されるのか-。南米や北中米カリブ海が入っての突破と、新たな歴史を築くのか-。日本の組み合わせが注目される。【上原健作】

 ◆抽選メモ W杯ロシア大会の組み合わせ抽選では10月16日発表のFIFAランクをポット(P)分けに適用。出場の上位7チームと開催国ロシアがシードされて第1P、続けてランク順に8チームずつ第2P、第3P、第4Pとなる。各P1チームずつをA~H組に振り分ける。1次リーグでは欧州は同組に最大2チーム、欧州以外は同じ大陸連盟チームは同組とはならない。ポットはつぼ(pot)に各チーム名が入った球を入れて抽選するのが由来とされている。

◆組み合わせ抽選に用いる各ポットは次の通り。

 ▽第1ポット ロシア、ドイツ、ブラジル、ポルトガル、アルゼンチン、ベルギー、ポーランド、フランス

 ▽第2ポット スペイン、ペルー、スイス、イングランド、コロンビア、メキシコ、ウルグアイ、クロアチア

 ▽第3ポット デンマーク、アイスランド、コスタリカ、スウェーデン、チュニジア、エジプト、セネガル、イラン

 ▽第4ポット セルビア、ナイジェリア、オーストラリア、日本、モロッコ、パナマ、韓国、サウジアラビア