日本サッカー協会(JFA)が9日午後、都内のJFAハウスで会見を開き、田嶋幸三会長(60)が西野朗技術委員長(63)を新監督とする人事を発表した。同会長は、西野氏との契約がワールドカップロシア大会までであること、後任の技術委員長は人選中であると明らかにした。
質疑応答の中で、ハリルホジッチ前監督の下で技術委員長だった西野氏が、前監督解任後の監督になるのは、おかしいのではないか? と質問が飛んだ。田嶋会長は「西野さんは、技術委員長として最後までサポートした。徹してくれていた結果、残念ながらこういう結論になったが、最後までやってくれたからこそ、私は西野さんを選んだ」と、ハリルホジッチ体制のチーム状況を熟知している西野氏が新監督にふさわしい人材だと正当性を主張した。
田嶋会長は、14年のワールドカップ・ブラジル大会でザッケローニ監督の下、1次リーグで敗退したことを受けて、ハビエル・アギーレ氏、スペインリーグ・サラゴサ監督時代の八百長疑惑で同氏の契約を解除した後任にハリルホジッチ氏を選んだ理由として、ともにワールドカップで結果を出した監督だったことを挙げた。
一方、西野新監督はワールドカップで代表を率いた経験はないが「ここは緊急事態になってしまったということ。(だからハリルホジッチ前監督を)サポートし続けた西野さんを選んだということ。(代表をサポートしてきた)西野さんの今までの経験があった。外部の全く経験のない人が率いるリスクが大きいと判断した」と、本大会まで2カ月の中、可能な限り継続性を維持したい狙いがあったことを重ねて強調した。
さらに「岡田さん以外、日本代表の監督が出来なくなる。考えないといけない」と、ワールドカップを率いたことのない、西野氏の代表監督への緊急登板に、岡田武史氏以外の日本人監督が日本代表を率いる意義があると口にした。【村上幸将】