カズ「新しい挑戦」ドーハ同僚の森保新監督にエール

森保ジャパン誕生にエールを送る横浜FCのFWカズ

 横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が27日、横浜市内の練習後に取材に応じ、日本代表監督に就任した森保一氏(49)にエールを送った。

 カズは「近い年齢で、選手として戦った人が初めて代表監督になるわけですから。僕らの世代の日本代表監督が誕生したのは個人的には嬉しく思う。今まで岡田さん、今回は西野さんがやられましたけど、これだけの時間を与えられて五輪と兼任の大きな仕事を与えられたのは、日本サッカー界にとって新しい挑戦だと思います」と話した。

 五輪代表と兼務で責任も大きいが、カズは「五輪、ワールドカップ(W杯)予選、W杯とプレッシャーのかかる現場を任せられるわけですから。昨日の記者会見でも“いろんな人の力を借りて”と言ってましたが、現場のコーチ、選手も、協会のスタッフ、サポーターの皆さん、みんなで日本のサッカーを、森保ジャパンを支えていくような体制でできたらいいと思いますね」と期待を寄せた。

 カズと森保監督は、93年のW杯アメリカ大会アジア最終予選をともに戦い、ドーハの悲劇を経験している。カズは26年前、当時の日本代表を指揮したオフト監督がサンフレッチェ広島から高木琢也、前川和也、森保一を代表に抜てきした当時を思い出し「僕はポイチ(森保監督)のこと知らなかったですからね」と苦笑。森保氏は以降、代表の中盤で黒子役としてチームを支えたことを挙げ「代表になくてはならない水を運ぶ役というか、重要なところで、どっちかというと派手めの僕らを支えてくれたんじゃないかなと思いますね(笑い)。そういう存在だから、監督としてもいろんなところに目が届くと思います」と話した。

 森保監督の人柄について「常に謙虚で、一言も愚痴も文句も言わずにやるタイプ」と明かす。FC東京の長谷川健太監督ら、ドーハを経験した当時の選手の大半が、Jリーグの監督になっており、カズは「そこから代表監督が誕生するのはうれしいですね。ガンバの宮本も監督になり、次の世代に受け継がれていくと思う。いい道をみんなでつくりたいですね。日本人がやることで成果を上げて、それにはやはり多少の我慢も必要になると思いますけどね。予選、親善試合でうまくいかないことも出てくると思いますが、その時にいろんな人が支えなければいけないですね」とエールを送った。