西野氏謙遜、海外監督に色気も「レベル達してない」

トークショーを開いた西野朗氏(撮影・村上幸将)

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表監督を務めた西野朗氏(63)が14日、東京・日本橋三越で、翌15日からスタートする「第21回三越ワールドウオッチフェア~時の伝道~」開催を記念し、報道陣へのプレビューを兼ねたトークショーを開いた。

 西野氏は囲み取材の中で、自身の今後の去就について「指導者の意欲は捨ててはいけない」と、指導者として現場に復帰する考えを明かした。報道陣から、代表監督を退任後、自分を燃やせるものは見つかったかと聞かれると「自分には現場が一番…それは自他共にではないでしょうか、きっと。それは自分が一番、よく分かっているし、それは捨ててはいけないし、自分を燃やすものかも知れない」と語った。

 ただ、揺れる心中ものぞかせた。カンボジア代表の実質的な監督に就任したMF本田圭佑(32=メルボルン・ビクトリー)のように海外での監督業を行う可能性はあるかと聞かれると「選択肢があれば…それは1つにはなると思いますし」と答えた。その監督業が代表、クラブどちらかと聞かれると「そういうレベルには達していないと思うんで、そういう形ではどうでしょうか?」と、自身がトップチームの指導者として海外で指導するレベルにないと自ら断じた。

 その上で「そういうところを目指していかなければならないとは思います。他国ということではなく、ステージを上げた中で、自分の指導観というものを考えていかなければいけないですし」と、さらなるレベルアップへ飽くなき向上心をのぞかせた。

 一方で「今のところは経験したことを発信というか伝達…サッカー界を側面からサポートしていきたいということだけ。経験させていただいたことを、特に育成の中で伝えていきたいと思うところも多いので。出来ればいろいろな場所に足を運び、伝えていきたい」とも語った。

 その上で「トップに対しては、本当に指導者も組織もしっかりしてきたので、しかも今回、こういう形で代表監督はすばらしい監督がやってくれる」と、U-21(21歳以下)日本代表との兼任となった、後任の森保一監督(49)を評価しつつ「トップから離れた中で…」と、育成年代への指導を通し、W杯で経験したことを伝えていくことに意欲が向いていることものぞかせた。

 代表監督退任後は「鍛えていました」と言い、趣味のウオーキングや寺社仏閣巡りをしていたと明かした。「非常にリラックスした時間を持てた」と笑みを浮かべた。【村上幸将】