若返り森保ジャパン 兼任生かし「Aと五輪を融合」

インドネシア・ボゴール市内のホテルで代表選手発表を行う森保監督(撮影・清水貴仁)

【ボゴール(インドネシア)30日=岡崎悠利】森保一監督(50)率いる新生日本代表の初陣メンバーが決まった。

日本サッカー協会はワールドカップ(W杯)ロシア大会後の初戦となる9月の国際親善試合チリ(7日・札幌ドーム)、コスタリカ戦(11日・パナソニックスタジアム吹田)の23選手を発表し、20歳のMF堂安律(フローニンゲン)や伊藤達哉(ハンブルガーSV)、19歳のDF冨安健洋(シントトロイデン)、DF佐々木翔(広島)の4選手を初選出した。W杯のレギュラーはゼロ。西野ジャパンから平均年齢は3歳も若返り、25・3歳となった。

 U-21代表で臨むアジア大会決勝を2日後に控える中、森保監督はインドネシアで兼任するA代表の初陣に目を向けた。ボゴール市内のホテルのこぢんまりとした一室に集まった報道陣は約30人。100人規模となるいつもの会見とは異なる雰囲気の中で行われた。

森保色全開の顔ぶれだ。W杯ロシア大会のレギュラーは1人もいない。日本のW杯史上最も平均年齢が高かった28・3歳の西野体制から、25・3歳と一気に3歳も若返った。森保監督は「ロシアW杯に出ていた海外でプレーしている選手の招集は見送った。リオ(16年リオデジャネイロ・オリンピック)世代より下の世代の選手に関して、海外でプレーしている選手を(呼んだ)」と22年W杯カタール大会へ向けての新たな選手発掘を強く意識した。

リオ世代以降の強化が急務という指揮官の思いもにじむ。W杯ロシア大会にはGK中村、MF大島、MF遠藤、DF植田が選出されたが、いずれも出場機会は訪れず。93年生まれ以降の選手が1人も出場しなかったのは、参加32カ国の中で日本だけだった。次の中核になるべき世代が、16強に進んだ大会で誰もピッチに立っていない。できる限り早くA代表の経験を積ませる必要性を感じていた。

初招集は4人。その1人であるMF堂安ら、東京五輪世代からも選手3人を抜てきした。森保監督は「A代表と五輪代表の選手を融合させる、そして若い選手の底上げをしてA代表として力をつけてもらうために兼任している」と、世代を超えて一体化したレベルアップを掲げる。

 アジア大会に招集している選手の追加招集についても「心情的にはあります」と否定はしない。9月1日の決勝の韓国戦で活躍した選手がいれば、A代表への切符を手にする可能性がある。兼任監督という立場を存分に生かす強化構想を常備する。1月に控えるアジア杯まで国際Aマッチは6試合あるが、長期的なチーム作りを念頭に置く。目の前の勝利にこだわりつつも、視線はあくまで東京五輪であり、その先のW杯カタール大会へ向いている。

◆W杯直後に就任した日本代表監督の初陣選考 森保監督は初陣で23人を招集し、直前の18年W杯ロシア大会メンバーは6人。歴代の監督と比較すると、独自色を打ち出したオシム監督の4人に次ぐ少なさで、前回の14年W杯ブラジル大会後に就任したアギーレ監督(12人)の半分にとどまった。Aマッチ通算出場の最多は18年W杯に出場したMF山口の45試合で、2位が同じくW杯組の槙野の33試合。1桁台の選手が18人おり、これは歴代の監督の初選出時と比較して最多人数。森保ジャパンの初陣はフレッシュな陣容となった。