西野朗氏、J監督ら森保ジャパン初陣を視察し勉強会

笑顔でグラウンドを見つめる森保監督(撮影・横山健太)

22年ワールドカップ(W杯)カタール大会を目指す森保ジャパンの初陣を、前日本代表監督の西野朗氏(63)とJリーグの監督勢が現地観戦することが4日、分かった。

日本協会関係者によると、新たな試みとして日本のトップ指導者を7日チリ戦に招待。札幌ドームで新生代表の試合を見てもらい、その場で今後の強化策や戦術を議論するという。最終的には、次代の代表監督、コーチを国内で養成する狙いがある。

W杯ロシア大会後、サッカーの現場から離れている西野氏にとっては大会後初の視察。技術委員長時代に東京五輪監督に招き、A代表ではコーチとして同行させた森保兼任監督の船出をスタンドから生で見守る。

同時に、日本協会はこの“勉強会”への参加を各クラブの監督に打診。ルヴァン杯の準々決勝進出チームを除く中から応じたJ1名古屋の風間監督ら、複数の指導者が札幌に招待されている。初招集6人を含むフレッシュな23人が南米チリに挑む姿を見ながら、関塚技術委員長を座長としてディスカッション。西野氏がロシアで2大会ぶりの決勝トーナメント進出を果たした経験を、集まった指導者に伝えることも検討中だ。

代表戦の開催地にJの監督が出張で集められるのは異例。同業の視線が注がれ森保兼任監督には重圧となりかねないが、あくまで日本を強くするため。指導者にも世界基準を植えつけるべく親善試合を活用する。