森保ジャパン初陣17人+W杯6戦士で「化学反応」

サッカー日本代表メンバー発表会見で笑顔を見せる森保監督(撮影・江口和貴)

サッカー国際親善試合キリンチャレンジ杯(12日パナマ戦=デンカS、16日ウルグアイ戦=埼玉)に臨む日本代表メンバーが4日、東京・JFAハウスで発表された。森保一監督(50)はDF長友佑都、吉田麻也、FW大迫勇也らワールドカップ(W杯)ロシア大会のレギュラー6人を就任後、初招集。若手中心の編成だった9月から生き残った17人に加え「化学反応」を起こす。来年1月のアジア杯UAE大会へ競争、継承も本格化する。

穏やかでも、確かな口調で森保監督は言った。「今回の選手が、どれだけ残るのか。全員か、もしかしたら少数か。そこは実力の世界」。3カ月後に迫る初の公式戦アジア杯へ「戦術を浸透させていきたい」中で「個人がどうチームで機能するか見極めたい」と続けた。先月は、兼任するU-21代表の遠征先ジャカルタで会見したため、この日が国内で初めてのメンバー発表。約30人から130人に増えた報道陣の前で、サバイバルの始まりを告げた。

まずは先月の初陣コスタリカ戦(3-0)を評価した。得点した南野、伊東や攻撃を活性化した中島ら17人を今回も呼んだ。そこにW杯でレギュラーを張ったDF長友、吉田、酒井、MF原口、柴崎、FW大迫をミックス。「9月は、ロシアで出場機会のなかった選手と行けなかった選手、特にリオ世代より下で可能性と力のある選手を選んだ。今月は、ロシアでも活躍して長くキャリアを積んできた選手が来てくれる。彼らを加えた時、どう化学反応が起きるのか。見ていきたい」と目の前で調和する。

クラブで出番を失っている選手にも、チャンスを与えた。今季は吉田、原口、柴崎が定位置を確保していないが、コーチを務めたW杯で実力は把握している。「ロシアの中心。今は出場機会に恵まれなくても、もともと世界の舞台で力を発揮してくれた選手」と信頼は揺るぎない。関係者によると、今回の選考過程で森保監督は、出番の少ない選手の状態を特に気にかけていたという。手元に置きプレーさせ、再浮上のきっかけをつかませることができれば-。これも一国の監督に必要なマネジメントだ。

世代交代を進める上でもW杯組の合流は大きい。この6人だけでも国際Aマッチ出場数は計333試合。コスタリカ戦の先発11人の合算キャップ数78の4倍以上だ。その経験を「言葉やプレーで若い選手に伝えてほしい。継承してもらいながら、融合もチェックしていきたい」と期待した。到達度を測る相手はW杯出場国のパナマとウルグアイ。特に後者はスアレスとカバニを擁し、日本が目指す8強に進出した強豪だ。将来の指針を立てるのに格好の試合。そこで存在感を示した選手が、化学反応の素材になっていく。【木下淳】