日本は4度V、W杯本大会に次ぐ格/アジア杯って?

記者からの質問に顔を合わせる日本代表の森保監督(右)と関塚技術委員長(撮影・横山健太)

1月開幕のアジア杯(UAE)に臨む日本代表23人が12日、発表された。アジアの戦いは、世界とはまた違う厳しさがあるといわれる。そもそも、日本が臨むアジア杯って、どんな大会? 日本の対戦国ってどんなチーム? 日本は優勝できる? アジア杯にまつわる疑問にQ&A形式で回答し、注目の森保ジャパンの公式戦初戦を一足早くガイドします。

Q そもそもアジア杯ってどんな大会

A 第1回は56年香港大会。アジア大陸の王者を決める4年に1度の大会で、W杯の翌年に開催されます。初代王者は韓国です。

Q 日本の過去の成績は

A 92年広島大会で初優勝して以来、最多となる4度のタイトルを取っています。前回はベスト8で敗退。イランとサウジアラビアが次いで3度優勝しています。

Q 大会の方式は

A 前回までは16チームでしたが、今大会から24チームが参加。4チームずつ6組に分かれて1次リーグを戦い、各組2位までと同3位の6チーム中上位4チームが決勝トーナメント(T)へ。決勝まで進めば7試合をこなすことになります。

Q 日本は1位通過より2位通過の方が日程や移動で負担が少ない気が…

A 日本のF組は1位通過すると決勝Tで移動が増えます。その点ではコンディション調整は2位通過の方が楽にも思えます。でも森保監督は状況によって柔軟に対応する可能性にも言及しつつ「まずは1位。移動の条件がどうであれ、勝ちにこだわってやってきたい」と言っていました。

Q 国際大会におけるアジア杯の位置づけは

A FIFAランクを決めるためのポイントが、ワールドカップ(W杯)本大会に次いで2番目に多く加算される大陸選手権で、国際Aマッチの中でも格が高いです。国際Aマッチは重要度が4段階で決まっており、親善試合やW杯予選より重要視されています。

Q 日本の2大会ぶり優勝に立ちはだかる国は

A プレミアリーグのトットナムFW孫興民らを擁する韓国と、FIFAランクでアジア最高29位のイランとは、決勝T1回戦でいきなり激突する可能性も。開催国のUAEを指揮するのは、14年W杯ブラジル大会で日本を率いたザッケローニ監督で対戦となれば日本を熟知した指揮官だけにやっかいかもしれません。

【岡崎悠利】

<日本と同組の3カ国>

◆ウズベキスタン FIFAランク95位。過去最高は06年の45位。W杯出場経験はないが、11年アジア杯では4位と健闘した。監督は元アルゼンチン代表DFのクーペル氏。注目は上海上港MFアフメドフ。アジア杯メンバーには磐田MFムサエフも名を連ねる。

◆オマーン FIFAランク83位。W杯出場経験はない。17年からオランダ人のファーベーク監督が就任。17年12月から今年1月にかけて行われた中東諸国による国際大会ガルフ杯では、決勝でPK戦の末にUAEを破って09年大会以来2度目の優勝。かつてJリーグで大宮や京都、代表では韓国やオーストラリアを率いた指揮官のもとで力を伸ばしている。

◆トルクメニスタン FIFAランク127位。W杯出場経験はなく、アジア杯は04年中国大会(1次リーグ敗退)以来2度目。主力候補はチェコリーグでプレーするFWミンガゾフ(27)。9月にスラビア・プラハからFCプジーブラムに移籍し、デビュー3試合で2得点。