【アブダビ5日】日本協会が、この日開幕のアジア杯UAE大会に臨む日本代表からMF中島翔哉(24=ポルティモネンセ)とMF守田英正(23=川崎F)が離脱すると発表した。追加でワールドカップ(W杯)ロシア大会代表のMF乾貴士(30=ベティス)と、地元のUAE1部アルアインに所属するDF塩谷司(30)を森保ジャパン初招集。チームは地元のアルワフダと練習試合を行い、9日の1次リーグ初戦トルクメニスタン戦に備えた。
アジア杯の開幕日に衝撃が走った。2大会ぶり5度目の優勝を狙う日本代表から、新10番の中島が離脱。日本協会によると、所属のポルティモネンセで2日ベンフィカ戦の後、右下腿(かたい)に違和感を覚えたという。3日未明にUAE入りしたが、翌4日に検査を受け、出場辞退が賢明と判断された。今月の移籍市場でポルトガルからステップアップする可能性もあるため、影響も注目される。
守田は前日4日の練習中に右太もも裏の違和感を訴え、途中で切り上げた。大事を取ったとみられていたが、一夜明けの検査で受傷が確認された。森保ジャパンの軸になっていた中島の不参加は痛いが、計算できる選手が追加招集された。まず乾。W杯ロシア大会でチーム唯一の2得点を挙げ、16強入り。大会後、エイバルからベティスへ移籍。環境変化に配慮されてきたが、一大事に初めて力を借りる。中島から10番を引き継ぐことも決まった。
もう1人は塩谷だ。広島時代に森保監督の指導を受け、3バックの右ストッパーとして3度のJ1制覇に貢献。オーバーエージ枠で出場した16年リオデジャネイロ五輪では4バックのセンターバックをこなした。アルアインではボランチを任される試合もある。先月のクラブW杯決勝レアル・マドリード戦で得点したように、攻撃力も備える万能型。UAEでプレーし持つ情報量も多い。守田の代役、ではなく適役。森保監督も「守備なら、どこでもできる。(約4年ぶり選出で)代表に来たかった思いを力に変えてくれるはず」とした。
乾については「シーズン中で状態もいいしロシア組の能力は分かっている。今の代表にも必ずマッチする」。24歳中島、23歳守田が経験を積めなくなったのは誤算だが、4年前のオーストラリア大会を経験した乾と塩谷は頼もしい。ともに6日の練習から合流予定。初招集の理由を「実力」と断言した30歳コンビの緊急招集には優勝へのこだわりが込められた。【木下淳】