W杯代表3回目の鮫島彩「このチームでと思えた」

女子W杯の代表メンバーに選出され、地球儀の開催地フランスを笑顔で指さす、INAC神戸の、左から三宅、鮫島、中島、岩渕、杉田(撮影・前田充)

6月7日に開幕するサッカー女子W杯フランス大会日本代表(なでしこジャパン)メンバー発表を受け、選出された鮫島彩(31)、岩渕真奈(26)、中島依美(28)、三宅史織(23)、杉田妃和(22)が10日、神戸市内で会見を行い意気込みを語った。

会見場に登場すると選手たちは朗らかな笑みを浮かべた。今回3回目の出場となった鮫島は、日テレ・ベレーザに所属している阪口夢穂(31)らとチームへの献身を話しあったとし、「(前回、前々回大会は)優勝、準優勝と奇跡のような結果を出すことができたが、結果以上に大会を通じてこのチームでサッカーをしたいと思えた。勝ちを求めるのは当たり前。(若い選手が)このチームでサッカーをしたいと思えるようにしたい」とベテランの変わらないチームへの貢献を誓った。

右膝の負傷で6日の日テレ戦を欠場した岩渕も「けがも多く(選ばれるか)ドキドキしていた」とし、「支えてくれた人々のためにも点を取りたい」と結果を出してチームを引っ張ることを約束した。

今回W杯初出場となる選手は緊張ぎみ。中島は「うれしい」と表情を崩しながらも、目標について問われると「もちろん優勝です」ときっぱりと言い切った。三宅はリーグ戦でも守備やスピードアップを意識していたことを明かし、「代表でも引き続きやっていきたい」とコメントした。杉田は「パスの正確性のレベルを上げていって、W杯でも出せるようにしたい」と述べた。

日本はイングランド、スコットランド、アルゼンチンと同じグループDで、初戦はアルゼンチンと6月10日(日本時間11日)にパリで行われる。