<国際親善試合:日本1-1スペイン>◇2日◇フランス・ルトゥケ
サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」(世界ランク7位)は、W杯フランス大会(7日開幕)前、最後の国際親善試合に臨み、同じく同大会に出場するスペイン(同13位)と1-1で引き分けた。
試合は終始、相手に押し込まれる展開となるも、主将のDF熊谷紗希(28)やGK山下杏也加(23)らの奮闘もあり、失点は前半21分のPKの1点のみ。攻めては試合終盤に流れの中から相手を崩して同点に追いついた。
しかし、相手ゴール前まで迫力ある攻撃で迫ったのは、この得点シーンなど数えるほどで、守備でもサイドバックの裏のスペースを執拗(しつよう)に狙われるなど、課題も残った。高倉麻子監督(51)は「なかなか自分たちのペースが上がらず、相手ペースの時間が長かった。いけているところと、相手の1歩の速さに引け腰になっているところもあった。修正点はたくさんあると思います」と厳しい表情をみせた。
後半15分から途中出場し、40分にMF杉田妃和(22)の左サイドからのクロスボールに飛び込んで同点弾を挙げたFW菅沢優衣香(28)は「流れを変えよう、FWなのでしっかり点をとろうという気持ちで入った。W杯は苦しい戦いにはなると思うが、全員で1戦1戦戦いたいと思います」と話した。
高倉監督は1点を追う後半15分にFW横山久美(25)に代えて菅沢、DF市瀬菜々(21)に代えてMF三浦成美(21)の2人を同時に投入。なかなか流れを引き寄せられずにいると、31分にDF清水梨紗(22)に代えてDF三宅史織(23)、FW籾木結花(23)に代えてFW遠藤純(19)と再び選手を2枚替えしてピッチへ送り出した。そこからシステムも4-4-2から4-2-3-1へと変更。40分の同点弾へとつなげた。
システム変更で左ウイングからトップ下へと位置を変えたMF長谷川唯(22)は「もう少しゆっくりボールを回す時間帯が増えていたら、相手の穴を突いてチャンスにつなげられたかなと思います」と振り返った。攻撃に関しては「まだまだシュート数も足りない。相手の嫌なポジションに立つことができて、ボールを受けることはできたが、そこからラストパスやゴールに向かっていくプレーができなかった」と課題を挙げた。
日本は今後もフランス国内で調整し、10日にパリでW杯1次リーグ初戦のアルゼンチン戦を迎える。高倉監督はこれからの調整について「チームとしてはいい方向に進んでいると思いますし、課題ははっきりしている。この1週間でしっかり確認してW杯に向かっていきたいと思います」と力を込めた。