南米選手権の経験糧に五輪招集メンバー精査し調整へ

関塚技術委員長(2018年7月28日撮影)

日本サッカー協会(JFA)は9日、都内のJFAハウスで技術委員会を実施した。

2分け1敗で1次リーグ敗退した6月の南米選手権をはじめ、5、6月の各カテゴリーの代表活動を報告。加えて、20年東京五輪に向けた来年度のスケジュールについて話し合った。関塚隆技術委員長は「1点は5月と6月の代表活動の報告。J本部の方、クラブ、大学、高校も含めて各競技団体にご協力ありがとうございましたという感謝の気持ちを伝えた。もう1点は来年の五輪に向けたカレンダー。そこをしっかりとJリーグ本部、各競技団体の委員の方々との調整をしました」と説明した。

A代表の森保一監督は東京五輪代表の監督も兼任するだけに、22年W杯カタール大会のアジア2次予選が9月から始まると、両代表の活動が重なる状況が起こり得る。関塚技術委員長は「9月からアジア2次予選が始まりますから、しっかりそこを戦ってもらうのが基本線にしています」と軸足はA代表に置くとの見解を示した。東京五輪の代表招集については「今は(代表に拘束力が)ない状態のところで、どうやって取り組んでいくかをやっている。(南米選手権は)実際、海外クラブから招集拒否もありましたし、しっかり精査して招集できるような形を。今回のところがシミュレーションになったので、生かしていきたい。また海外に挑戦する選手たちも出てきているので、しっかり把握しながら調整していきたい」と語った。