U22川口能活コーチ「しっかり見て」経験伝える

U-22日本代表の北中米遠征に帯同する川口GKコーチ(撮影・岡崎悠利)

北中米遠征に出る東京オリンピック(五輪)世代のU-22(22歳以下)日本代表が2日、成田空港からメキシコへ向けて出発した。

A代表と兼任する下田崇GKコーチに代わり、川口能活GKコーチが帯同する。出発前に取材に対応した川口コーチは「下田コーチからも、心構えの部分など気づいたことは(選手に)伝えてくれと言われている。短い期間の中でしっかり見て、練習や会話の中でアプローチしたい」と、自身の経験を伝えていく考えを明かした。

自身は96年アトランタ五輪で日本代表としてプレーした。「僕らの時は、メキシコや米国への遠征などは簡単にはできなかった」と当時を回想する。自国開催の五輪で、目指すはメダル獲得。万全を期すため、選手たちには海外での経験を重ねる場が用意されている。「戦うナショナリズムと言うと大げさですが、代表として戦うことの偉大さ、大切さを学んでほしい。(代表に)選ばれたことでその資格があるわけですから」と、ピッチ内外で多くの収穫を得ることを願った。

コーチとして帯同することの打診を受けた際には「僕でいいのかなと思った」と心中を明かした。「あくまでも下田コーチの代わり。(下田コーチが)五輪代表に戻ったときに違和感なくやれるための手助けに徹します」と、サポートを誓った。